手紙やDMにチラシを同封するメリット・デメリットとは?

顧客宛の手紙やDMにチラシを同封すると、高い営業成果を期待できます。なぜなら、チラシを組み合わせることで、企業は様々なメリットを受けられるからです。この記事では、手紙やDMにチラシを同封するメリットについて解説します。具体的な方法やチラシの効果を高めるポイントも紹介します。集客に苦戦している方や効果的な集客方法に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

同封チラシとは「封書に同封するチラシのこと」

まずは同封チラシの意味を確認しましょう。封書に同封するチラシのことを同封チラシと呼びます。封書とは封をした手紙を指すため、手紙やDMも封書に該当します。DMとチラシの違いは下表のとおりです。

DM(ダイレクトメール)チラシ
個人や法人宛に直接送付する広告媒体封筒やハガキなどの種類がある送付主が送付先を選べる点がメリット配送単価は高め送付先を特定しない広告媒体店頭や駅などで配布される。新聞の折り込みチラシなどの種類もある不特定多数に情報を発信できる配送単価は低め

同封チラシの大きなメリットは、「手紙やDMの長所を生かしつつ、チラシの短所をカバーできること」です。手紙やDMでは、基本的に宛名ラベルを貼り付けて個人や企業に送付します。宛名のついた封書は、宛名なしの封書よりも開封率が高いものです。そのため、同封チラシにも高い開封率や到着率を期待できます。チラシを店頭などで配布することで幅広い人に情報を届けられますが、宛先を限定できません。封書に比べて読まれない可能性が高いでしょう。つまり、同封チラシは、封書のメリットを上手に活用して効果的に情報を伝えられます。

手紙やDMにチラシを同封するメリット

手紙やDMにチラシを同封する3つのメリットをみていきましょう。

  • 高い開封率と到着率を期待できる
  • 見込みの高い顧客を選んで送付できる
  • ポスティングや単独送付よりコストを抑えられる

高い開封率と到着率を期待できる

手紙やDMは個人や企業宛に情報を発信できる手法です。同封したチラシも高い確率で目を通してもらえます。ここで、一般社団法人日本ダイレクトメール協会が実施した「DMメディア実態調査2023」の結果を確認しましょう。同調査には、首都圏在住の20代から50代の男女200名を対象に、DMに関するモニター調査の結果が記載されています。

DMに関する調査結果は以下のとおりです。

  • 自分宛のDMの閲読率(※)は75%(4通のうち3通は読まれている計算)
  • 宛名なしのDMの閲読率は26%
  • DM全体の閲読率は65%
DMメディア実態調査2023グラフ

画像引用:一般社団法人日本ダイレクトメール協会|「DMメディア実態調査2023」調査報告書要約版

上記の結果から、「自分宛の手紙やDMは宛名なしの手紙やDMよりも読まれやすい」ということがわかります。個人宛の手紙やDMには、その人(企業)だけに向けられたメッセージが記載されているため、多くの人はその中身を確認したくなるのです。チラシの中身を読んでもらいたい場合は、手紙やDMにチラシを同封すると良いでしょう。
※DMを受け取った人のうち、実際に読んだ人の割合[1] 

見込みの高い顧客を選んで送付できる

手紙やDMを活用すると、自社の顧客リストの中から見込みの高い顧客に絞ってチラシを送付できるようになります。見込みの高い顧客にチラシを送付することで、受注件数や問い合わせ数アップにつなげることも可能です。

また、以下のように手紙やDMとの相乗効果を狙うのもよいでしょう。

介護施設を運営している法人の例   送付先:在宅介護に取り組んでいる家庭 手紙やDMの内容:特別養護老人ホームのご案内 チラシの内容:介護施設の種類、外観、提供する介護サービスの内容、具体的な料金   チラシを同封する目的:   顧客が知りたい情報をチラシに記載することで、介護施設や介護サービスに興味のある顧客に詳しい情報を提供する。問い合わせや見学の予約など、具体的な成果に結びつける

このように、同封チラシを活用して顧客の興味関心を高めて成果につなげられます。

ポスティングや単独送付よりコストを抑えられる

手紙やDMにチラシを活用すると、ポスティングよりも人件費を抑えられます。単独送付よりも郵送料を節約できるでしょう。高い閲読率を期待できるチラシを制作費のみで顧客に送付できます。

手紙やDMにチラシを同封するデメリット

手紙やDMにチラシを同封する3つのデメリットも紹介します。メリットとデメリットを確認して建設的な判断につなげましょう。

手紙・DMが完成しないと送付できない

同封チラシは、手紙やDMと一緒に送付する手法です。手紙やDMのスケジュールにあわせる必要があるため、以下の工程が発生します。

  • 手紙やDMの制作スケジュールとチラシの制作スケジュールの調整
  • 手紙やDM、チラシの在庫管理

手紙やDMとチラシの内容の整合性を取る必要もあります。中身をチェックする職員や全体の進行管理を担当する職員が必要となるでしょう。

大量配布は難しい

同封チラシは、ポスティングや単独送付に比べて、大量配布が困難な手法です。新商品・新サービス、季節性商品、セールのお知らせなど不特定多数の顧客層に情報を発信する場合は不向きといえます。時間や人手をかければ短期間で大量配布も可能ですが、それではコストが成果を上回ってしまいます。そのため、チラシの費用対効果を高めるためには、チラシを活用する目的を確認して、適切な手法を選ぶことが大切です。

チラシの作成と封入れ作業にコストが発生する

チラシの制作や管理に、人件費や制作費が発生します。また、自社で作業を完結させる場合は封入れ作業も必要です。外部の広告会社などにチラシの作成から送付まで依頼すると委託費用が発生します。チラシの制作と送付に一定のコストがかかる点もデメリットといえます。

手紙やDMにチラシを同封する方法

ここからは、自社で手紙やDMの作成から行う方法と他社にチラシの同封を依頼する方法を紹介します。

自社で作成した手紙やDMに同封する

自社で作成した手紙やDMにチラシを同封する工程は、「企画」「作成」「送付」の3段階に分けられます。

以下の内容は「手紙やDMがすでに完成している場合」の一例です。

1.企画段階

  • 手紙やDMに同封するチラシの目的を決める
  • チラシに記載する情報をまとめる
  • 手紙やDMの作成スケジュールにあわせてチラシのスケジュールを決める

手紙やDM、チラシを作成する際はパソコンとグラフィックソフト(※)が必須です。

※画像データや図形を扱うソフトウェア

2.作成段階

  • チラシのデザインを作成する
  • チラシを印刷する

3.発送段階

  • ラベルを作成して手紙やDMに貼り付ける
  • 手紙やDMにチラシを封入する。
  • 発送する

外部の広告会社を活用する場合、自社で担当する部分と委託する部分の2つに分けられます。例えば、「自社で担当するのはチラシの原案作成から印刷まで」とした場合、「手紙やDMの作成および封入れ作業」は外部に委託できます。自社のリソースや予算と相談して、適切な方法を選択しましょう。

同梱広告を活用する

同梱広告とは、他社が発送する特定の郵便物に自社のチラシを同封してもらう手法です。具体的には、通販カタログやクレジットカードの請求書、特定の会報誌などの郵便物に自社のチラシを同封できます。これらの郵便物は全て個人宛に発送されるため、高い開封率と到着率を見込めます。

同伴広告を活用する場合は、まず同梱広告を扱っている広告代理店を見つけましょう。同梱広告の料金は、広告会社によって異なります。自社の業界やターゲットにしたい顧客層にあわせて、適切な広告媒体を選ぶことが重要です。

手紙やDMに同封するチラシの効果を高めるポイント

手紙やDMに同封するチラシの効果を高めるためのポイントが以下のとおりです。

  • 顧客に有益な情報を届ける
  • 効果を測定する仕組みを作る
  • クーポンなどを記載して顧客の興味をひく

顧客に有益な情報を届ける

有益な情報とは、その人にとって価値のある情報や何らかの利益を生む情報を意味します。有益な情報を届けるメリットは、顧客に企業が意図する行動を取ってもらいやすくなることです。顧客に有益な情報を届けるためには、顧客分析が欠かせません。まずは、チラシを作成する前に、顧客の購買履歴、価値観、趣味嗜好などの情報を収集・分析しましょう。顧客を分析することで、どのような情報を届けるべきかヒントを得られます。

効果を測定する仕組みを作る

チラシの効果を測定する仕組みを作ると、正しい評価と改善が可能になります。チラシの効果を測定する仕組みとして、「動的QRコード」がおすすめです。動的QRコードとは、チラシに記載したQRコードを顧客がスキャンした際に、自社のもとへリアルタイムで通知が届く仕組みを指しま。遷移先のページに自社のプロフィールシートを作成しておけば、担当者の情報を伝えて信用性を高められるでしょう。動的QRコードの詳しい概要や導入メリットは以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。

参考:PR TIMES|「CXOレターサービス」×「動的QR付与」で精度の高いBDR施策を支援します。

クーポンなどを記載して顧客の興味をひく

チラシにクーポンや引換券を記載する方法も有効です。クーポンや引換券を活用することで、顧客の満足度を高めながら、どのくらいチラシが読まれているかを推測できるようになります。QRコードを活用したデジタルギフトもおすすめの施策です。デジタルギフトは、顧客にメールなどでギフトコードを送信する手法。紙媒体よりも印刷費などを節約できるため、コスト削減にも役立ちます。顧客にお得感をあたえ、顧客の興味関心を高め、効率的なチラシを作成しましょう。

まとめ

手紙やDMにチラシを同封するメリットについて解説してきました。手紙やDMなどの封書は、宛名なしの郵便物より高い開封率と到着率を期待できる広告媒体です。チラシの訴求効果を十分に引き出したいなら検討する価値があるでしょう。本記事で解説したメリットとデメリットを再度ご確認いただき、自社にとって最適な経営判断につなげていただければ幸いです。

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